マスコミ人の行く末は「没落」しかないのか?

R30さんのエントリーは相変わらず刺激的なのが多いですねー。ってことで、ふと思ったことを。まあ、エントリー内容から、はなれちゃうんですが(;´Д`)

「今のマスコミの記者・編集者に広い視野からキャリアを考えさせることを阻んでいる大きな理由の1つが、この「記者というのはそのままステップを上がっていくと経営者につながる」という、不思議なゼネラリスト信仰的キャリア観だ。」

まあ、そのようにマスコミの記者に関して書いてるんですが、どのような職業においてもあるわけで、マスコミの記者や編集者だけの問題かと言うことです。

「新陳代謝=同一性を保てない」って考える日本人特有のものがあるのかもしれませんが、「キャリアを考える」って環境は、日本の組織からすると未だ抵抗があるのでは。他の資本主義の国々の企業では、新陳代謝を積極的に推し進めることによって、個人のキャリアを押し上げ、組織の能力を高めようとしますが、日本には根付いてる会社はほんの一握りに見えます。
特にマスコミには、外敵の存在があまり無い。まあ、実際にはあるんだが気づいて無いともいえます。市場も飽和状態で新規参入の枠もあまり無いとなると、保守的にならざるえないですよね。
で、そういった環境で働く人は、「組織は安泰」→「職場は安泰」→「自分も安泰」みたいな考えから、「この会社にいればいつかは地位が自動的にあがる」という信仰のようなものが根ざす。ちょっと考えれば、「このままであがるわけねーだろ」という自己つっこみも出来なくなるくらいに。で、気づけば自分の立ってる位置がものすごく狭いって事に気づいたときは、もう手遅れで、ああ、自分はここでしがみつかないといけないと考える。社内政治に参加するか、諦めて業務をこなすかって事になってくかなと。ただクリエイティブ系の職業の場合、実際はキャリアアップだとか考える前に、自分の趣味の世界に入っていく人が多いとも思いますので、キャリアアップ云々は考えないだろうなという気もしますが。

日本の中でキャリアを磨こうって考えるのは、並大抵の覚悟ではできないでしょうね。何せ、キャリアを認めようって環境は、日本にもちらほら見えますが、見渡したかぎり外資系企業位しか目立つ所が無いんだから。R30さんの言うようにマーケティングで何とかできる人は活路を見いだせるかもしれませんが。